後悔しないために…ファースト面談でココをチェック!その2
2019.5.27

VOL22後悔しないために…ファースト面談でココをチェック!その2

前回、カウンセリングを受ける際にお互いの意思疎通が大切だ、ということをご説明しました。今回のコラムでは、クリニック側のカウンセリングの対応についてご説明していきます。強引な方法で契約を迫られたときの対処法も併せてご説明していきますので、参考にしてみてください。

ファースト面談でココをチェック!

ポイント⑪ リスクや術後のケアについても説明しているか

医療技術が発達した現代でも、残念ながら施術に「絶対」はありません。どんなに豊富な知識や経験を持った医師であっても、予測に反する事態が起こる可能性はあるのです。ですから施術の前には、不測の事態に対するリスクの説明と同意書へのサインが求められます。
しかし一方で「不測の事態」ではなく、術後の腫れや痛み、内出血の状態、守ってほしいケアや生活の方法、必要な通院期間とそれに伴う費用など「予測できる事態」であっても、事前のコミュニケーション不足によって患者さんに正確な情報が伝わっておらず、トラブルに発展してしまうことがあります。

クリニック側は事前に説明し、リーフレットを渡しているはずです。患者さん側も、自身の大切な身体に施術を行うわけですから、リーフレットを丁寧に読み、同意書の内容をしっかり確認してからサインをするなど、十分な注意が必要です。
また、カウンセリングでは、心配なことや不安に思うことは必ず聞きましょう。その際、「大丈夫、大丈夫」「トラブルなんて起きませんよ」などと曖昧な返答で、起こりうるリスクや守ってほしいケアの説明を行わないクリニックは要注意です。医師やカウンセラーが対面ではっきりとリスクについて説明し、患者さんが理解し、納得していることをきちんと確認してくれるクリニックであれば、術後のトラブルは少ないと思って良いでしょう。

施術の方法によっては、腫れや内出血、痛みが避けられないこともあります。個人差もありますが、術前に「この程度のことは起こり得る」ということを、写真などで見せて説明してくれるクリニックは質の良いカウンセリングをしていると言えます。

ポイント⑫ ダウンタイムをごまかさない医師を選ぶ

若返りの施術を希望する人のなかには、同窓会や結婚式、入社初日など特別な日に向けて、施術を決意したという方もいます。僕も、特別な日を最高の状態で迎えることは、その後の生活にとっても良い効果を与えると感じています。
しかし、「特別な日」が数週間後など施術日から近い場合、メスを入れるリフトアップなどの施術を行ってしまうと、腫れや傷が当日まで残る可能性があります。ですから、目標とする日があるのであれば、まずそのことを伝えることが大切です。
そして、そこから逆算して「今からではリスクがあります。施術はお勧めしません」と、はっきり伝えてくれるなら、患者さん思いの良いドクターだと言えるでしょう。僕は術後の回復を考えて無理があると判断したときには「今回は別の方法でしのいで、特別な日が過ぎてから本格的に治療をしましょう」と提案しています。あるいは、少しでも改善できる方法がないかを一緒に考えるようにしています。

ポイント⑬ 「今日契約しないと値段が上がります」は、たいてい嘘

カウンセリングで施術などについて納得できたとしても、すぐに決断できない方もいると思います。その場で心が決まらず悩んでいる患者さんに対して、過剰な表現で無理に決断をさせようとするクリニックも存在するので注意してください。
たしかに「キャンペーン」や「期間限定」は僕のクリニックでも行っていますが、決して無理強いすることはありません。特に初めて施術を受ける方は、すぐに決断できないことも多いです。
もし、強引にサインを迫るようであれば「冷静に考えたいので、外の空気を吸ってきます」「家族と相談したいので、今日のところは帰ります」と、クリニックを出てしまうのも一つの手です。
冷静さを失うと、提示価格が「高いのか、安いのか」の判断ができなくなります。一度慎重になって他院の料金と比較をした上で「適正価格を再確認」し、妥当だと判断できたら、改めて連絡をとりカウンセリングを受ければ良いのです。
一度、退席などをしたとしても、クリニックにとって大切なお客さまであることに変わりはありません。

ポイント⑭ 個室に閉じ込めて契約を迫るクリニックには気を付ける

プライバシー保護の観点から、カウンセリングはたいてい個室で1対1の面談形式で行われます。そのためか、「もう少し考えます」と帰ろうとすると、別のカウンセラーや上司らしき人がやってきて、言葉巧みに帰宅を阻止する悪質なクリニックもあると聞きます。
なかには何時間も個室に閉じ込め、説得し高額なローンを組ませたうえ、満足のいく仕上がりにならず、患者さんから訴訟を起こされたケースもあるそうです。

僕のもとに相談に来た方にも、カウンセリングで5時間拘束された末、「最新の糸で行うリフトをしましょう。本来は1000万円かかる技術ですが、特別に800万円にします」と提示され、長期ローンの契約を組んでしまった方がいました。
以前に当コラムで述べたとおり、糸で行うリフトアップの効果は永久ではありません。当クリニックで行う最高の技術をもってしても、2~3年で元に戻ります。
その方の場合、リフトの入れ方に問題があったことと、左右それぞれ4本ずつしか糸を入れていなかったため、たった5ヶ月で効果が消滅。泣く泣く施術したクリニックに問い合わせをしましたが、まったく取り合ってもらえず、長期のローンだけが残ってしまいました。
そもそも糸で行うリフトアップに1000万円もかかること自体が異常ですし、持ちが2~3年であると知りながら、それ以上の長期ローンを組ませるなど言語道断です。
このような悪質なドクターやクリニックが存在することで、美容外科医のすべてが同じような目で見られてしまうのは、とても残念でなりません。
何時間も部屋に閉じ込められた場合や、すぐにサインを求めてくるような場合は、冷静になるためにも、何が何でもいったん帰宅することをお勧めします。

ただし、人気の高いドクターを指名する場合、「○月○日しか予約が取れません。このあとすぐ埋まってしまう可能性もあります」と言われることがあるでしょう。このような場合は脅しではなく、事実を伝えている可能性があります。
僕自身は、ホームページやブログなどで毎日のように手術件数を公開しています。見ていただければ予約が取りづらい状況をご理解頂けると思います。

まとめ

術後のトラブルをなるべく避けるためには、起こりうるリスクやケアについて、詳しく聞いておくことが重要です。患者さん側も渡されたリーフレットよく読み、わからない部分があれば必ず質問しましょう。その時に、患者さんが納得できるまで説明をしてくれる医師であるかどうかも、チェックしておくべきポイントです。

また、あの手この手を使い何時間も強引に勧誘をして、疲れ切った状態の患者さんに対し、半ば強引に契約をさせてしまうクリニックも少なからず存在します。美容医療は自由診療が大半ですので、患者さんが支払う金額は決して安価なものではありません。ですから、脅かすような口調で契約を迫られたとしても、決して契約には応じず、その場を離れることが大事です。